リールの話　１１ - 戯言　tawagoto

バスが釣れない　そんな時、

「ダイレクト・リール」をいかに楽しむか？

まぁ、ダイレクト・リールであろうと何であろうと同じです
基本的には「釣れねぇなぁ〜」ってぼやくだけです

釣れないとき皆さんはどうしてますか？

　　・景色を楽しむ
　　・ルアーの動きを試す
　　・仲間とおしゃべりをする
　　・お弁当にする
　　・釣りをやめる
　　・そんな時はない

俺は最後以外の全てが当てはまります

でも　もう一つ加えます

「リールの話　７」でも書きましたが
ダイレクト・リールは「使いにくい」んです

具体的に言うとコイツは「バックラッシュ・マシーン」なんです

ですので　キャストの練習　が加わります

狙ったところにキャストできないとね
釣れるモンも釣れないからね

　　「おい」
　　「何だよ」
　　「取り込み中に申し訳ないけどさ」
　　「後には出来ないのか？」
　　「あのさ…」
　　「何？」

　　「バックラッシュって何？」

え？

「バックラッシュ」が分からない？

では説明しましょう

ネロの飼ってる犬です

ウソです　（←パトラッシュのことだね、泣いたよね）

ルアーはライン（糸）に結んであります
そのラインを巻いてあるところがスプールです

ルアーをキャストするとその力によってスプールが回ります

で、ルアーが着水するとスプールを回す力が無くなるわけだから
当然スプールは止ま…

　　　　　らないっ！！

「慣性の法則」って言ったっけ？
車もスプールも急には止まらない

完成された閑静な空間に感性の赴くまま歓声が響き渡る
　　W杯で日本がベスト４を達成したら間違いなくウチの近所に響き渡る

つまり
「もうラインは出ていないのにスプールが回っている」状態になるんです

で　どうなるか？

こうなる

これが　「バックラッシュ」　だっ！　（←自慢することではない）
　　撮影のため勢いでやってしまったが
　　俺はこれからコレをほどくのか？

まだ巻いてあるカレンダーの外側のビニールを取って
いきなり手を放すとワサワサって広がるでしょ

イメージとしてはそんな感じ

それが紙じゃなくて「糸」なんですよ

もうグシャグシャ…

　　「あ〜もーーーーーーっ！！」

ってなる

これはルアーの飛んでいく力が弱まると、
相対的にスプールの回転する力が大きくなると起こる現象です

着水前にも「バックラってる」んです

つまりルアーが飛んでる時に手元では糸がグシャグシャになってる
「あ〜もーーーーーーっ！！」ってなってる

で、糸が絡まってそれ以上出て行かなくなっちゃう

このままではもう投げられない…

釣りにならない…

投げてなんぼのバス釣りだろうよ

で、モゾモゾとラインをほどくんです
　　誰も助けてくれません
　　一人でモゾモゾするんです
　　フローターはいつの間にか流されてます
　　嗚呼、気が付いたらこんなとこ
　　仲間は既にあんなとこ
　　で、釣れてる
　　俺の居たところで釣れてる…
　　それは俺のバスだろ
　　俺の釣果に「１」を加えていいか？

この「バッカヤロー」、　じゃなくて「バックラッシュ」を防ぐには
ルアーが飛んでいく力とスプールが回る力を常に同じすればいい訳です

よって最新のリールには
「バックラッシュ防止システム」が色々付いてるんです
　　「遠心力ブレーキシステム」とか
　　「マグネットブレーキシステム」とか
　　「ソーラ・レイ・システム」とか…

それでほとんどバックラッシュしない
キャストでストレスが溜まらない
糸をほどいてることもないので釣りに集中できる

でも、ダイレクト・リールにはそんなもの　「無い」
　　いや、なくはないか　それ「っぽい」ものはある
　　でもほとんど役に立たないので、ないと思った方がいい　期待しない方がいい

という訳で
バックラッシュしないようにキャストしないとならないんです

ゆえに

「キャストの練習は必須項目」

さぁ、練習　練習　っと

　　「で、そのナントカ・システムのないそのボロリールで
　　　どうやってバックラッシュとやらを防ぐんだ？」
　　「愚問だな」
　　「出来るのかよ」
　　「ったりめぇよ」
　　「どーやって？」

　　「そりゃ　もちろん

　　　「サミング」　するんだよ！！」

　　「サミング？」