リールの話 9



前回 「リールの話 8」で
釣り人もダイレクターも置き去りにしましたが構わず続けます 




 |   以前の記事も合わせてどうぞ
 |   「リールの話 1」
 |   「リールの話 2」
 |   「リールの話 3」
 |   「リールの話 4」
 |   「リールの話 5」
 |   「リールの話 6」
 |   「リールの話 7」
 |   「リールの話 8」
 |
 |   「リールの話 1」から読みたい変わり者にのために
 |   各話の最後に次ぎの話にジャンプ出来るようにしておきました




前回部品を見てそそられる様子を書き綴りましたが
そこからがまた楽しいんです


前回のおさらいとして


  ・外装部品は下手くそ
  ・レベルワインダーはいい仕事
  ・ギヤは頑張ってる


まぁ そんなところです


とりあえずコレを頭に入れておいて進みます





このリールは全体的に「アルミ」を多用してるリールです
9割くらいがアルミで作られています
それが一番目を引くポイントです


このLangleyのLAKECASTってリールが
いつ頃作られた物かは知りませんが


鉄が主体で作られたリールよりは新しく
プラスチック部品が使われ出すよりは古い って頃でしょう



俺はLangleyがどんなメーカーで
LAKECASTがどんなリールか知りません





ですから 「想像」 します


  ここからが楽しいんです
  長くなりますよ 覚悟してくださいね





おそらくこのリールの狙いは 「軽さ」 にあると思います


だから鉄より軽いアルミなんでしょう
プラスチックの方が軽いですけど
プラスチックがまだ一般的ではなかった頃の物ではないかと…


でも機構部品に関してはアルミでは精度が出ない
そこは鉄や真鍮を使ってかなり頑張って作ってる
  当然他のメーカーもそうだったでしょうけどね


ところが外装部品は正直言ってお粗末な作りです
ここは力が入ってない あまり重要視してない





ということは
当時からこのリールは「安物」の部類だったのかも…



もしかしたら
Langleyってメーカーは「安い」の代名詞だったのか?



いやいやそうじゃない
機構部品はしっかりしてる 丁寧に作られてる


なぜそんな無駄なことを?


どうせリールを買うエンドユーザーは
中をバラしてまで確認してないだろうし
なにより外装の安っぽいリールに対して購買意欲は湧かないだろう
  今だってほとんどのリールはピカピカときれいに輝く外装だよね




機構部品を丁寧に作っている目的は
この部品を他にも使う為じゃないのか?


いっぱい作ってコストを下げて
いっぱい使って元を取る


ならばこの機構部品を使った他のモデルもあったはず


それはこのリールとはあきらかに外装が違うリールのはず…



LAKECAST Special」 ってモデルがあったんじゃないか?
  まぁ そんな感じの名前のやつがってことです
  「エクセレント」とか「デラックス」とか「シャア専用」とか…



  「憧れるのは「Special」モデルなんだけど
   いつか手にしたいのは「Special」モデルなんだけど
   今はこれで我慢しよう」


なんてバサーが居たんじゃないか?




Langleyとしてはこのモデルは採算度外視
  

  「中身は「Special」モデルと同じですよ
   まずはLangleyを手にしてその良さを実感してくださいね
   お手頃価格で提供させていただきます」


そんなリールじゃないのか?




ってことは だ
Langleyの出したチープなモデルでも売れたってことだ
Langleyにはそれなりの実績があったってことでしょう
無名メーカーのチープなリールじゃ売れないでしょうからね





ではどうして売れたか?支持されたか?


それはこの 「アルミ・スプール」!!


驚異の回転性能を世間は既に知っていた?




となれば
この前のモデルでアルミ・スプールだけども
外装は鉄でそれに装飾してあるモデルとかも存在してそうだ


そのアルミ・スプールの性能が評判となって
廉価モデルの開発へとなったのではないだろうか?
もちろん技術の粋を集めた「Special」モデルも同時に開発する



アルミがリールの材料として使われ出した頃で
アルミを前面に出してアピールする作りをしたんじゃないか?


一般的には「アルミ」という素材そのものを見ることすらない
そんな頃のリールでは?


だからこのリールは外装部品に凝らずにアルミの無垢材を使って
あえて塗装も表面処理もしないで売り出したんじゃないか?


価格を下げる為にもあっただろうけど
「このリールはアルミで作ってあります」
っていう一般的なバサーへのメッセージじゃないのか?
  そんな頃だとすれば外装部品の金型の出来が多少悪くてもしょうがないか
  「アルミ・ダイキャスト型」なんてほとんど作ったことが無いころでしょうしね


  もしかしたら まだアルミは高級な材料でスゴク高価だったかもしれないな
  今の感覚で言うところのチタンとか、カーボンとかかな
  そうしたら一概に「安物」とは言えないのかも…






もしこのリールが廉価モデルだとすれば
おそらくこのリールを支持したのは「女性」や「子供」だったかもしれない
1日持っていても疲れない 前代未聞の軽さを誇るリール


  お父さんはSpecialモデルで釣りをして
  子供にこのLAKECASTを買ってあげる
  週末はお母さんの作ったお弁当を持ってみんなで湖畔の別荘へ
  もちろんお母さんも子供のLAKECASTを貸してもらいながら遊ぶ…



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なんてな事を想像するんです



ね、酒が止まらないでしょ







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で、俺の手にしているLangleyは
スタイル抜群の女性が大事にしてたリールだと思うんです
胸に抱えて一緒にベットで寝てたくらい大事にされてたリールだと思うんです
ホットパンツ姿にキャップを斜めに被るのがよく似合うそんな女性…
彼氏と来週末に初めて釣りに行くために買っちゃった、彼氏お勧めのリール



まぁ、たぶんこんなストーリーは無かったでしょうけど
安い昔のリールでここまで楽しむんだから幸せな男でしょ




「リールの話 10」へgo!