アナタは書けますか?



  「大変な事実が発覚したわよ」
  「何だよ、藪から棒に」
  「あの子、今日、作文の宿題があってね…」



次男坊が先日、「アンデルセン公園」に遠足に行ったときの
作文を書いていたそうです
  (千葉県船橋市「アンデルセン公園HP」


遅々として進まず、あ〜でもない、こ〜でもないと悩んだ挙げ句
原稿用紙1枚を3時間掛けて書き上げたそうで
本来なら3枚がノルマの宿題のところ 疲れ果てて眠ってしまい
先生には カミさんが連絡帳で謝罪することにしたそうです



  「でも、遠足から帰ってきた時はいろいろ話してたろ
   それを順番に書けばいいだけじゃないのか」
  「話すことは出来るのよ。書くことが出来ないのよ」
  「そんな難しい漢字で書けなくてもしょうがないだろうよ
   まだ小学2年生に無理な注文を出すなよ」



  「 アンデルセン公園 が書けないのよ」



  「公園が?」
  「アンデルセン がよ」
  「暴走族みたいに ”庵出屡戰” とか書くのか?」
  「片仮名よ、カ・タ・カ・ナ」 
  「は?」



  「あの子、片仮名が書けないみたい」
  「ホームレスでも新聞が読めるほどの
   世界でも稀に見る日本の識字率の高さをアイツは下げる気か?」
  「まずくない?」
  「まずいな…、全部平仮名で書いてたのは
   ふざけてたんじゃなくて本気だったのか…」



一応 俺も人の親です
勉強がとびきり出来る必要は無いと思いますが
字が書けないのは問題だと思います
選挙で投票も出来ないかも知れません


これまで 何も見てやらなかったことを後悔します


そこで簡単なテストを毎日作ってやることにしました
片仮名で表記するような画像を印刷して 書き込ませることにしました


継続出来るように面白い、飽きさせないような画像を選んであげます




  「こんな感じのテストを作ったんだけど どお?」
  「あら、楽しそうじゃない
   ピカチュウに、ヒポポタスに、レックウザ
   ポケモンの名前ならあの子も楽しんで書けるかもね」



  「2枚目が傑作だぞ」





  「コレは一体何?」



  「見りゃ分かるだろ」
  「リール?」
  「違うよ。シェイクスピア・マーホフ・モデルGEだよ。
   緑がキレイだろ。
   軽いルアーは投げにくいけど俺は使わないから関係ないしね。
   なんと言ってもアンチ・バックラッシュ・ダイヤルがいいんだよ。
   コレを使ってるとさ…」




  「じゃ、コレは?」



  「難しいかな…」
  「ルアーでしょ」
  「違うよ。ハトリーズのバブルダンサーだよ、アニバーサリーだけどな。
   これはさ、泡をいかに扱うかを求めたルアーだと思うんだよね。
   口元に泡を抱かせて潜らすんだよ。で、そこからがこいつの真骨頂な訳だ
   10cmから15cmの水深のところで首をだな…」




  「コレは…こんなものウチにあった?」



  「全ての加工の基本。スコヤだな。これがなきゃ始まらない。
   なんと言っても物作りは直線と直角がしっかりしてないとな。何をやってもダメ。
   全ての基準になる訳だからね、ヒジョーに重要な訳だよね。
   これは その直角をさ…」




  「コレ、車でしょ。片仮名で書くの?」



  「フォルクスワーゲン・タイプ3・ヴァリアントだよ
   ホントは後ろから見るのがカッコイイんだけどな
   北米市場を意識したんだろうね、VWでも。
   当時の流行のテールフィンが申し訳程度に付いてるんだよ。
   これがまたチョーかっこいい、さすがだねVW、造形美ってヤツだね。

   んでな コイツ空冷式でさ、夏でも暖房を入れないとな…」




  「あんた、小学校の2年生に何を教えるつもり?」





コメント欄の質問の答えは 半角で【suimen】です