「天皇論」考



本を読みました
今さら読んだの?ってな本です


ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論

ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論


ゴーマニズム宣言 スペシャ


天皇   小林よしのり


小学館 ¥1500


小林よしのり」の「〜論」って本は


「俺は日本人である事を誇りに思う」


って気持ちにさせてくれて気持ちがいいです




ご存じの方もいるでしょうが「マンガ」です
だからといって薄っぺらい内容ではないですよ
しっかり「天皇」を「論」じてます


へたな本よりよっぽどしっかりしてます


別に表現方法がマンガでも関係ないでしょ
そこにはこだわってません なんでもいい





俺は歴史が好きです


「日本史」だろうが「世界史」だろうが「機動戦士」だろうが
歴史のあるものの「流れ」を知るのが好きです


「戦国時代」とか限定されると苦手です
歴女」って人の方が絶対詳しい
戦国武将の誰が何をしたとかにはあんまり興味がないんです


それよりも
  「どうして戦国時代になったのか?」
  「そこからどうして抜け出したのか?」
とかの「歴史の流れ」に興味があります


で、その戦国時代もそうなのですが日本史において
どんな実力者も「天皇」は保護していますね
冷遇している時代もありますが概ね天皇には手を出さない


  「なんで?」


諸外国の歴史では先代の実力者は抹殺されるのが普通です
その子供や関係者はほとんどみんな皆殺しです


  「なんで?」


ず〜っと不思議でなりませんでした


  「『天皇』って何なの?」
  「『皇室』って何であるの?」


当然の疑問です




自分なりに「天皇」「皇室」を調べたりしましたから
この本に書いてある程度のことは俺にとって目新しいことではありません


この本に書かれていない(書きたくない?)歴史も存在していますが
まぁ歴史なんて視点によって変わるものですから…
  ただ小林よしのりはこの本の中で
  天皇陛下の言葉のうち一部を切り取って論じてる学者を非難していますが
  自分も同じ事をしている以上非難できないと思います





で、俺なりに行き着いた結論は




「皇室は存在する」




あるから、あるんだ。文句あるか。



歴史的に、精神的に、経済的に、宗教的に
皇室の存在意義を論じるには何冊もの本になるでしょう
実際この3cmも厚さがある本でも説得力に欠ける



皇室の歴史は千年以上です
皇室を維持してきた人々を、その歴史を生きてきた人々を
「理解」することはそんなに簡単では無いでしょう


ただ長いだけの歴史ではないと思うんです


  「理屈じゃねぇのよ
   これを守ってきた先祖達から受け継ぐのは」



皇室の誰かが「私たちは『存在すること』に意味がある」
って言ったことがあるけど 申し訳ないがその通りだと思う



で、それに対して俺のすることは



  「感謝」



じゃないかな


「理解して感謝」するんじゃなくて「感じて感謝」する



皇室の存在に反対する人も居るでしょうが
「存在する」から反対するわけで、「存在」は認めてる
反対って主張が出来ることに感謝したいですね




この本「天皇論」、読んでみても損はないと思います
興味深いことが書いてありますよ
  ただしあくまでも「入門書」としてですけどね
  この本を読んで基礎知識を得てから他の本を読むことをお勧めします
  この本だけだと説明の足りない所もありますし、話がちぐはぐな所も多々あります
  都合の悪いことは全部「左翼」や「GHQ」のせいにするのも腑に落ちません
  でも、面白いことは面白い 気持ちは熱くさせてくれます





天皇誕生日」にそんな事を考えてみました










蛇足的に ひとつだけ…


この「天皇論」の中でも触れてますが
君が代」は決して天皇だけを讃美し、敬うだけの歌ではありません

君が代


千代に八千代に


さざれ石の 巌(いわお)となりて


苔のむすまで

天皇に限らず、愛しい人の長寿を願う歌です
俺は「愛の歌」と解釈しています


俺なりに訳すと


あなたにずっと居て欲しい


ず〜っと、ずっと居て欲しい


砂の欠片が集まって 大きな山になる程の
               ずっとずっと未来まで


その大きな山が頂きが 豊かな森に包まれる
               ずっとずっと未来まで


まぁ訳し方には無理があるでしょうが、意味はそういうことです


こんな素敵な歌が「国歌」となっている国は他にありません


天皇や皇室に反対しようが何をしようが構いませんが
君が代」を歌える国民であって欲しいと思います





そしてW杯で南アフリカにいる日本代表に
その歌声が届いたらと思います







先日、天皇陛下が中国の要人と会見したニュースを
振り返って見ました→「あのニュースを振り返る」


非常に政治色の強い記事になっております
長い記事ですが興味のある方はどうぞ