感想文



 俺は音楽の批評などということは出来ません。ただの「感想文」を書きます。もしまだ「絆」を聴いたことがない方がいらっしゃったら、騙されたと思ってお聴き下さい。そう思って聴けば騙されても俺のことあんまり怒らないでしょ。

素直に笑う君を見てると 
考えすぎる僕は恥ずかしくなる


あの夜僕は涙こぼした
何も言わずに手を後ろから握っていたね


いつも変わらずにいつも 僕に勇気をくれたんだ


    − 唱頂の大員 アルバム ”7”  「絆」 より −


 このアルバム、「7」はもう数え切れないくらい聴きました。どれもいい曲で、何て言うか、「安心して聴いていられる」って印象です。メロディがどうとか、コード進行がどうとかなんてのは俺は知りません。知りませんし、知る気もありません、俺にはどうでもいいことですんでね。そんなものは作り手が悩んで困っていればいいものでしょ。俺は聴くだけ。この飽きっぽい俺でもず〜っと聴いてても飽きないいいアルバムです。
 ですが、申し訳ないけど、ファーストコンタクトが「絆」じゃなかったら「買いに行く」ことまではしてないかな。買ってもAmazonで済ませたかも知れません。復刻したタイガーより安いじゃん、買っとくか、付き合いで…。そんなところだったかも知れません。

そばにいるだけで 笑っているだけで 
僕はどれくらい支えられているだろうか


道をあやまって迷って気付けば いつも温もりがあった


 某やさんはご存じですが、俺はちょいとめんどくさいモンを抱えてます。そんな俺には絶対必要なものがあるんです。それが「絆」です。カミさんはもちろん、子供達、両親、友達、会社の同僚、ご近所さん、etc。俺は一人では何も出来ない、生きていくことすら出来ない。みんなに支えられてやっとこさで存在してます。いろんな「絆」が俺を支えてくれています。
 俺はバカだから「俺一人で食っていけるし、食わせていける」って思ってました。今どき小学生でも言わないようなノーテンキな、前しか見てないバカでした。やっと、ホントにやっとで周りが見えて、みんなに支えられてる自分に気付いて、当たり前の感謝が出来るようになって、やっと子供と笑えるようになりました。どれだけみんなを苦しめていたか…。

一時の感情で君を傷つけた 
大人気ない僕でも好きだよと言ってくれた


たったその一言が今の僕を作ってる


 某やさんのブログから飛んで、YouTubeでの動画を見て、歌詞はほとんど聞き取れなかったけど、「このメンバーはきっとそれぞれ大事な誰かとの絆を思い浮かべながら演奏してるんだろうな」と思ったんです。もしかしたら実際は晩飯のオカズのことを考えてたかもしれませんけどね。勝手にそんな風に思って聴いてたら俺も浮かんでくるんですよね、大事な絆が。

声を聞かせてよ その小さな手だって 
頼りない僕の背中を押してくれたんだ


こうして君とめぐり合えたのは そうさ決まっていたんだよ


 絆がね、人との繋がりがね、大事なんだって、それがあって俺が俺でいられるんだって、そう思えるようになってきた、そんなときだったんですよ。この「絆」に出会ったのが。
 泣いた。イヤ、泣いてない。汗かいた、目が。
 数え切れないくらいこのCDが回った今でも、ちょっと汗かきそうになるときがあります。大事にしないと、って思います。

僕は何が出来るの 大切な君を守れますように


 こんな曲を作る「唱頂の大員」のメンバーは素敵だと、そう思いました。そりゃ、発表する全部の曲に涙する、じゃなくて汗をかくなんてことはしないでしょうけど、少なくともこの曲は俺の感性に妙にマッチして、気持ちのずっと奥まで届いてきた気がします。


 この先、「唱頂の大員」の熱狂的なファンになるか、ライブにはカミさんを質に入れてでも行くか、っていったらたぶんそこまではないでしょう、ごめんなさい。でもね、ちょっとずつになるかも知れませんが、「唱頂の大員」の感性を受け取りたいな、と思います。

歌を歌うから君のためにいつも 
笑いあえる時も くじけそうになる時も


僕のこの歌が君の翼になって羽ばたけるように 
いつも君の傍にいる


 この出会いが、ちっぽけではあるけれど 確かな「絆」になったらいいな、と思います。



 一緒に釣りに行きたいですね。





 普段、車に乗っているのはカミさんです。
 だから車に入れてあるCDはもっぱらカミさんが聴いてます。
   「ねぇ、カラオケがあったらもう歌えるくらい聴いたよ」
 っていいながらCDを交換しないのはまんざらでもないって事でしょう。
 女性ファン増えたみたいですよ。